下請け目線で見たシステム開発の世界!下請けとSIの良い所と悪い所。

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こんばんは。

最近色々書きたいことあったので、
どんどん書いていきます。

気がついたら東京に転勤してました。
お客さん(自分は下請けなので、SI会社の方)と
よく打ち合わせしたり一緒にテストしたりしてます。

下請けとお客さんという立場でシステム開発を
していて感じたことを今日は書いていきます。

悪い所

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書いていくとどんどん鬱になりそうなので、
まずは悪いところから書きたいと思います。

金がない

下請けの一番痛いところと言っても過言ではありません。


一次下請けならまだしも二次下請けなんて
なったらほんとにこの問題に悩まされます。


プロジェクトでの工数も少なく、
炎上した際に人を投入しようにもお金がない・・・


なんてことがよくあります。


SIで働いたことがないので、なんとも言えないのですが、
この問題に関しては確実にSIのほうが安全でしょう。


最近はエンドユーザの予算から少なくなっているので、
これはダイレクトにSI、そして下請けに響いてきます。

労働時間が長い

システム開発を行う際に必ずスケジュールを作成します。
しかしこれは確実に計画通りに行きません。


小規模で短いスケジュールなら大丈夫かもしれませんが、
大規模なプロジェクトにもなるとスケジュールは
あってないようなものです。


下請けは多発する問題、バグを解決し、
納期までに納品物を完成させなければいけません。


定時内で終われない場合は残業をして
終わらせないといけない会社がほとんどでしょう。


実際のところ、下請けが大変になると発注元の
スケジュールも遅れていき、同じく残業を
強いられることになります。


そういった意味ではどちらも労働時間は
長いですが、実際にバグ修正など時間がかかる
作業は下請けなので、下請けの方が大変だと思います。


徹夜が続いたり、体調を崩して会社に
来れなくなるといったことはよくあります。

下請けという立場

お金をもらっている立場ということもあり、
基本的に立場は弱いです。


見積に関しても基本的にSIがエンドユーザから
もらっている見積よりは低くなりますので、
見積が高いと言われれば、色々な理由を
つけて見積を下げるといったことがよくあります。


そういった状況の中で仕事をするのは、
後ろめたい気持ちがあるものです。

良い所

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最初に悪い所をあげましたが、
決して悪い所だけではありません。

今度は自分が働いてて感じる良い所を
あげていきます。

スキルが身につく

なんといってもスキルが身につきます。


単純にプログラミングをして、
スキルをつけることはもちろんですが、
問題解決のアプローチ方法や仕事の進め方など、
多くのことが身につきます。


日本であまり評価されていないことは
残念ですが、アメリカでは非常に評価されています。


しかし近年、エンジニアを優遇する会社が多くあり、
SIでやっているSE業務よりも下請けがやっている
PG業務の方が評価されつつあります。


こういった風潮がある以上、
やはりSIのやっている上流工程で
身につけれらないスキルが身につくのは嬉しい事です。

プログラミングができるようになる

システム開発の真骨頂であるプログラミングを
頻繁に行う下請けでは黙っていてもプログラミングが
できるようになるでしょう。


SIにいるひとではなかなか技術をあげることは難しく、
下請けにいるひとのメリットと言えるはずです。


将来起業をしたいと考えていたり、
アプリを作ってみたいと考えている人は
必ずプログラミングができてよかったと思う日が
来ると確信しています。


お金で他人に頼むのではなく、
自分で作れるということは言うまでもなく魅力です。

最終的な責任を追わなくていい

最終的な責任を追わなくてもいいというのは、
精神的なメリットであると考えます。


もちろんお金をもらって仕事をもらっている以上、
下請けにも納期や品質を守る責任はあります。


しかし、
SIの見積が桁違いに違っていて全く話にならない、
下請けがどうしようもなさすぎて完成しない、
と自体は起こってしまうものです。


ニュースに取り上げられるような大規模なプロジェクトで
そういった事態になると社名が出てくるのはSIであり、
その際にエンドユーザに頭を下げるのはSIです。


下請けはSIから切られるだけで済むかもしれませんが、
SIは以降すべての案件に影響が出てくる可能性があります。


そういった意味で下請けはまだ精神的に
余裕なのかもしれません。

まとめ

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良い所と悪い所の両方を書いてみました。


私のようにまだまだ下っ端の立場からすると、
SIの年収の高さは正直魅力的だと思います。


しかし、
将来的に長い目で見るとスキルがある分、
下請けが有利なのかもしれません。


「SIは下流業務のスキルが不足している分、
自分の時間で勉強をする。」


「下請けは収入が低い分、
本業とは別に仕事受けたり、アプリ作って副収入を得る。」


などのような、それぞれ努力しなければ
いけない所が出てきます。


ここまで色々書いてみましたが、
結局はどちらが自分の中で納得いくか
という所になるのかと思いました。



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